DIARY

遊劇体主宰、キタモトマサヤによる日々のコラム。


blog遊劇体〜キタモトのひとりごと〜

13日(劇団ジャブジャブサーキットを観た。) (火, 15 10月 2024)
winmail.dat『正劇オセロと貞奴』構成+演出・はせひろいち、〈劇中劇『正劇オセロ』原作・シェイクスピア、翻案・江見水陰、潤色・はせひろいち〉、ウイングフィールドにて。案内状をいただいて、これはオモシロそうな公演だと察知して、なんとしても観たい、と思いました。森田雅子先生の労作「貞奴物語 禁じられた演劇」(ナカニシヤ出版)で予習をしてから、劇場へ。簡単すぎる評伝的な流れと、劇中劇的な「正劇オセロ」の短縮版とを併せて65分くらいの上演で、これは意外。2時間前後の上演時間に..
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6日(劇団五期会を観た。) (Mon, 07 Oct 2024)
winmail.dat『流れ星』作・宅間孝行、演出・井之上淳、ABCホールにて。五期会の若手中堅俳優さんたちの、進境の著しさを感じさせる楽しい舞台だった。演出の手つきは細やかで丁寧で、舞台への愛情を感じた。舞台というよりは俳優たちへの、かもしれない。昨日観た清流劇場さん同様、この舞台からも、吉本新喜劇の匂いを感じたのだが、それは戯曲に対してのものだ。現代劇を装いながら、魔女が出てきて魔法を使い、タイムマシンで過去へ戻り、という安易なありふれたファンタジーである。そういうモノガ..
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5日(清流劇場を観た。) (Mon, 07 Oct 2024)
winmail.dat『ヘカベ、海を渡る』原作・エウリピデス、上演台本+演出・田中孝弥、一心寺シアター倶楽にて。原作を改変し、大阪弁での上演。私は、30年以上は昔に観た、吉本新喜劇による近松門左衛門の『曽根崎心中』を思い出していた。新喜劇の役者さんたちがギャグを封印して、まさかという古典への挑戦であった。演出はシアタースキャンダルの玉井敬友さん(お元気にしておられますか?)。ギリシア劇であるからして台詞が饒舌で心の裡までをコトバにしてしまう。大仰すぎる所作。そして音楽の自己主..
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3日(『方舟にのって』を観た。) (Fri, 04 Oct 2024)
winmail.datサブ・タイトルに「イエスの方舟45年目の真実」とある。監督・佐井大紀、2024年、TBSテレビ。製作はTBSテレビだけど、劇場用ドキュメンタリー映画である。イエスの方舟という団体には、カルト教団として世間からバッシングを受けていたので、少しは興味を持っていました。おっちゃん、と信者から親しみを込めて呼ばれ、メディアからは、千石イエスと称された方そのひとにも興味がありました。当時、信者とされる方がたは若い女性ばかりで、みんな現代的でスマートな美人ぞろい。ハ..
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29日(日輪草旗揚げ公演『灯灯ふらふら』。) (Mon, 30 Sep 2024)
winmail.dat昨晩は〈ひまわり〉で、あっという間の4時間を呑んで(居酒屋に行く前からタイム・リミットを設定していました。タイム・キーパーはまさかの、私でおます)、ヘロヘロになって帰り着きました。酔って、というより疲れ果てて、です。本日、本番。ワン・ステージのみ。完全ソールド・アウト。テレヴィ収録もあり。昨日の、限りなくゲネプロに近い通し稽古のダメだし(昨晩は、退出時間がきてしまい、全てのダメ出しができなかったのです)をして、抜き稽古、そしてゲネプロ。開演1時間半くらい..
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28日(日輪草旗揚げ公演『灯灯ふらふら』小屋入り。) (Mon, 30 Sep 2024)
小屋入り、なんて書きましたけれど、何度も公演会場である中家住宅で稽古をさせてもらっていますし、仕込みは簡単な舞台美術(キタモト)と音響さん(大西さん)だけ。小返しをしながらの通し稽古と、限りなくゲネプロに近い通し稽古。というハード・スケジュール。ええ芝居になってると思いますけれど、お客さんとの相性がモンダイですね。こう見えても『灯灯ふらふら』は、ちょっと難解な、現代演劇の戯曲ですからねえ。
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27日(『灯灯ふらふら』稽古。) (Sat, 28 Sep 2024)
熊取町公民館にて。通し稽古。1時間17分。狭い部屋での稽古だったので、動線が省略された分、時間が短くなっている。本番では1時間20分かな。くまとり劇倶楽部「日輪草」旗揚げ公演『灯灯ふらふら』作+演出 キタモトマサヤ9月29日(日)14時開演国指定重要文化財 中家住宅にて問い合わせは、koppa31@gmail.com まで、あるいはキタモトまで。よろしくお願いします。
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21日(『灯灯ふらふら』稽古。) (Mon, 23 Sep 2024)
小返しをしながらの通し稽古。私がいうのもなんだが、どんどん良くなってゆく。油断は禁物だけれど。くまとり劇倶楽部「日輪草」旗揚げ公演『灯灯ふらふら』作+演出 キタモトマサヤ9月29日(日)14時開演国指定重要文化財 中家住宅にて問い合わせは、koppa31@gmail.com まで、あるいはキタモトまで。よろしくお願いします。
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16日(遊劇体ミーティング。) (Wed, 18 Sep 2024)
winmail.dat来年度の、次回公演について。方針、は決まりましたが、まだまだ、どうなるかことか予断が許しません。とういうことで、詳らかにすることができませんが、実現したら、まあ、久しぶりに、凄い公演になりますよ。と思ってるのは私だけかな。それが実現に至らなくても、なにがしかの公演は、やります。ちっちゃい規模でも。ということで、次回公演については、来年の春くらいまでは、しゃべったらあかん状態、ということかな。
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15日(とうとうやりました!) (Sun, 15 Sep 2024)
芝居とは関係ないです。昨日の購入で、「週刊少年マガジン」の1969年発行分、全冊揃いました。別に必死になって集めていたわけでもないですが、何となく古書店で見つけて安ければ、という感じで、購入を続けていて。最初の1冊を買ってから、おおよそ45年かかったことになります。ついでに、1970年の発行分は、残りあと2冊で全冊揃います。あと何年かかるかな?
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14日(『灯灯ふらふら』稽古。) (Sun, 15 Sep 2024)
苦戦しながらラストまで、とりあえず当ることができた。おっとコールはまだだった。次回は、小返しをしながらの、通し稽古だ。今日もまた、以前のとは別のテレヴィの取材を受けた。私、しゃべりすぎ。本番も撮影して、ニュース映像にまとめるそうだ。
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13日(人形劇団クラルテを観た。) (Sun, 15 Sep 2024)
winmail.dat『銀河鉄道の夜』、原作・宮沢賢治、脚色+演出・東口次登、近鉄アート館にて。原作はまるで当然のように読んでいる、という以上に、何回も読む機会があったから、内容については知っている。わかっているのに、いや、結末が(過程も)わかっているからこそ、観客席の私には切なさがつのったように思われる。モノガタリとはそういうものだろう。知らないから知りたいというモノガタリへの欲求もある。だがその欲求は落胆させられることも多い。古今東西の名作とは、わかっているものをさまざま..
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12日(『メサイア・オブ・デッド』を観た。) (Sun, 15 Sep 2024)
winmail.dat製作・グロリア・カッツ、監督・ウィラード・ハイク、脚本・ウィラード・ハイク+グロリア・カッツ、73年、アメリカ映画。この映画は、ゾンビ映画の先駆的作品として紹介されている。日本では今年になって初めて映画館上映された。タイトルはゾンビ映画のごとくだが、原題は「Messiah OfEvil」。つまりこれは、観て初めて理解したことだけれど、クトゥルフ神話体系の作品だった。そこのところをはっきりさせないと、この映画の怖さオモシロさはわからないと思う。ただの意味不..
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8日(『他人の顔』を観た。) (Sun, 08 Sep 2024)
監督・勅使河原宏、原作+脚本・安部公房、1966年、勅使河原プロ+東京映画、キネマ旬報ベストテン第5位。うーん、なかなかに気分の悪い映画。私には、この映画の良さはわからない。どうも、阿部公房さんの作品は、好きになれない私のようだ。ただし、エロチックな女優陣は良い。それは監督の趣味かな。京マチ子さん、岸田今日子さん、入江美樹さん、市原悦子さんまでも。〈なめくじ酒場〉にて。
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7日(『灯灯ふらふら』稽古。) (Sun, 08 Sep 2024)
順調です。私の予想を超えてどんどんよくなってゆくので、うれしい驚き。稽古場が楽しいです。本日も音響さんが来てくれて、中家住宅の空間に音楽が響きました。入場予約は、ほぼ完売のようです。が、あと数人分が増やせるかも、という感じでしょうか。観て見ようかな、と思われる方は、以下へお問い合わせか、私に直接、ご連絡ください。くまとり劇倶楽部「日輪草」旗揚げ公演『灯灯ふらふら』作+演出 キタモトマサヤ9月29日(日)14時開演国指定重要文化財 中家住宅にて問い合わせは、koppa31@gm..
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