DIARY

遊劇体主宰、キタモトマサヤによる日々のコラム。


blog遊劇体〜キタモトのひとりごと〜

16日(『微風の盆』を2枚書いた。) (水, 17 4月 2024)
遊劇体次回公演の台本『微風の盆』を2枚書いた。6枚になった。400字詰め原稿用紙に換算すると15枚だ。なんとなくこのまま書き進めていてよいような気持ちになった。今から気になるポイントポイントがあって、そこをうまくクリアーできるか、がモンダイだな。まあ、なんとかなる。いや、なんとかするのですけれど。1日で2枚(400字詰めで5枚)書いたらギヴアップですわ。明日は、台本に向かう余裕のない日。
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15日(『微風の盆』を2枚書いた。) (Tue, 16 Apr 2024)
2枚書いて4枚になった。400字詰め原稿用紙に換算すると10枚。内容的には、このまま書き進めてよいのか、まだ不安な状態。35枚で完了を予定しているので、このペースで2枚づつこなしてゆくと18日間で完成する予定。稽古始めかいつなのかまだわからないが、4月30日までには、台本書きに費やせそうな日は、10日間しかない。ってことは、稽古開始までに、単純計算で24枚までしか仕上がらないということか。がんばらねば。
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14日(『微風の盆』をやっと書き始めた。2枚書いた。) (Sun, 14 Apr 2024)
4月30日までに書き上げるつもりで、3月に入ったらおもむろに書き始める予定だったのに、今日この頃になって切羽詰まった状態になって、やっとのこと書き始めた。全く書ける気がしなくなっていたのだった。5月ごろから稽古が始まるとして、もう日数がない。次回公演のためのミーティングの招集がきて、追いつめられる状態になったら、今朝、目覚めて、朝食を食べるより以前に書き始めていた。えらいことゲンキンなものだ。なんとなく2枚書いた。次回ページを広げた時には気に入らなくて、全部捨ててしまうかもし..
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21日(『青春ジャック 止められるか、俺たちを 2』を観た。) (Fri, 22 Mar 2024)
winmail.dat2024年、若松プロダクション、脚本+監督・井上淳一、シネ・リーブル梅田にて。映画に自分の青春をジャックされたひとたち。映画が好きで好きでたまらない人間のその衝動は、だれにも止められない。タイトルを翻訳するとそんな感じ。映画愛にあふれた、これは青春映画。若いふたりだけでなく、監督も支配人などいい大人も青春まっしぐらだ。ラストがファンタジーと化すのも賛否があるかもしれないけれど、私は良しとしたい。あの世からの誘いに応える若松孝二監督の哀愁。絵としてカッコい..
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17日(こんな夢をみた!) (Sun, 17 Mar 2024)
映画のタイトルじゃないです。こんな夢。もう来週にも大学入試の受験日が迫っている私。問題集を解いてみるが、ほとんどワカラナイ。いまさら勉強するにも、もう日数がない。なにも手が付けられない。途方に暮れる私。目が覚めて納得。なんでこんな夢をみたのか。大学入試、を、台本書き、に、置き換えてください。いや、台本は書けるんですよ。書き始めていないだけ。書き始めないうちに、さらにまた、書こうとしている内容に大きな変化がありました。もはやストーリーは無くなってしまった。ストーリーもない独白ば..
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16日(熊取町文化ホール・公民館竣工記念式典に参加した、そしてこけらお通し公演を観た。) (Sun, 17 Mar 2024)
winmail.datレッド・カーペットに上がってテープ・カットとか、紹介されて登壇しての一声あいさつ、とか。来賓として招かれました。文化会館開館事業アドバーザーという人として。こっぱずかしかったです。実は昨晩、泥酔の上、どこかに激突! 顔面に9センチの裂傷、全身打撲、立つのも座るのも歩くのもやっと、という状態で、辛かったです。もう酒は呑みません。こけら落とし公演は、まずは第一部、能楽「高砂」式典後、観客の目の前で、平台をべた置きで組んで、能舞台と橋懸りを作っていました。その..
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10日(劇団第一主義を観た。) (Mon, 11 Mar 2024)
winmail.dat『いかけしごむ』作・別役実、演出・沢渡健太郎、スタジオ・ガリバーにて。別役さんの芝居はムツカシイ、ということが、小劇場の世界では定説になっているらしい。私も、そんな言説を聞いたことが確かにある。でも、なぜか演ってみたくなる。そんな戯曲なのだろう。あ、こんなことを書いている私は、役者デビューが『堕天使』。それから『雰囲気のある死体』を養成所の発表公演で演出したこともある。どんなに手強いかは経験済み。たくさんの残念作も観てきた。沢渡さんの演出は、さすがに手堅..
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26日(『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を観た。 (Tue, 27 Feb 2024)
84年、アメリカ+西ドイツ合作映画、脚本+監督 ジム・ジャームッシュ。ラウンジ・リザーズのサクソフォーン奏者、ジョン・ルーリーが主演と音楽(ただし、作曲された音楽はクラシカルな弦楽四重合奏)、元ソニック・ユースのドラマー、リチャード・エドソンと、たぶん映画デビューとなる新人(実は有名なアングラ劇団の演出家の娘さんだそうだ)の3人で奏でられるコメディといえばいいのかな。愚かしくももどかしい恋愛ものといえるかもしれない。モノクロで、ワン・シーンを忠実にワン・カットで、そしてカット..
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29日(『裸のランチ』を観た。) (Tue, 30 Jan 2024)
winmail.dat1991年、イギリス+カナダ合作映画、原作 ウィリアム・S・バロウズ、脚本+監督デヴィッド・クローネンバーグ。翌1992年の日本での公開時に映画館で観ている。パンフレットも大きなポスターも持っている。映画がオモシロかったので購入したのではない。映画の宣伝のお手伝いをして、もらったのだ。招待券で観た。この時期から何年間か、いくつかの映画の京都上映の、制作のお手伝い的な役割をしていた。初めて見た時の印象は、よくできた映画だと思ったが、自分とは距離のある、共感..
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23日(『白昼の通り魔』を観た。) (Sun, 28 Jan 2024)
1966年、松竹映画、原作 武田泰淳、脚本 田村孟、監督 大島渚。犯罪をあつかったドラマだけど、ミステリーという感じはしない。犯人と、犯人と関係を持った2人の女との、三角関係のひりひりする心理劇。農村と都会の対比、生き残る者と死んでゆく者。死を選びながら2度も生き残った主人公の、生命力の力強さが、戦後の日本の新しい風景とつながるのかもしれない。テンポの良い展開、カットバックの多用、異常なクローズ・アップ、モノクロ映像の光と影、鏡の意味ありげな使用など、演出が尋常でない。
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22日(『ミステリー・トレイン』を観た。) (Sun, 28 Jan 2024)
winmail.dat1989年、アメリカ映画、脚本+監督 ジム・ジャームッシュ、89年のカンヌ映画祭で、最優秀芸術貢献賞というのを受賞している。構成がオモシロく、3組の登場人物たちのそれぞれの出来事が、オムニバス形式で描かれるのですが、各3つのストーリが同時進行しており、お互いに影響しあうというカラクリ。ただ、ドラマとしては、そんな大した内容ではないように私は思った。俳優として、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスやザ・クラッシュのジョー・ストラマーが出演しているし、音楽はラウ..
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21日(『全身小説家』を観た。) (Sun, 28 Jan 2024)
1994年、疾走プロダクション、監督+撮影 原一男。キネマ旬報1994年度ベストワン日本映画作品賞第1位。原監督の前作があの『ゆきゆきて、神軍』なわけでありますから、ある予感めいたものを感じながら2時間37分を観るわけです。その予感は徐々にそこここに姿を現し始め、大きな疲労感とともに観終えることとなるわけです。オモシロい映画だった。だけど、もう一度観たい、とはならない、私の場合は。主人公の不気味さばかりが漂い続ける映画なのだ。自分の経歴をフィクションで粉飾して、自作の小説や詩..
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16日(『イージー・ライダー』を観た。) (Sun, 28 Jan 2024)
1969年、アメリカ映画、製作 ピーター・フォンダ、脚本 ピーター・フォンダ+デニス・ホッパー+テリー・サザーン、監督 デニス・ホッパー。すでに何度か観ているのであの衝撃のラスト・シーンは知っている。それゆえか、うら寂しい気分で観た。悪い意味ではない。一般人の異物(ヒッピー)を見る目がすごくいやらしい。『七人の侍』の百姓が、侍を見る目とどこかしら似ているようにも思われた。一般人の方が社会的に強い存在であることがこの映画の悲劇性だと思う。何度見ても、主人公たちがなぜマルディグラ..
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13日(遊劇体新年会。) (Mon, 15 Jan 2024)
遊劇体事務所にて。スタッフさんに、ゲストは『なんじゃ主水』で出演の孫高宏さん。17時半くらいからボチボチ呑み始めて、ああ、いつも通りの深更まで。楽しかったですけれど、私、苦しくなって、明け方、ゲロ吐きしました。久しぶりです。
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11日(『イレイザーヘッド』を観た。) (Fri, 12 Jan 2024)
winmail.dat1977年、アメリカ映画、脚本+監督 デイヴィッド・リンチ。日本公開時に映画館で観ているのだが、指折り数えれば43年も前、二十歳代前半でのことである。同時期に観た『ストーカー』(アンドレイ・タルコフスキー監督)とともに、私の愛する生涯ベスト2の美しい映画である。ベスト3にするならば、少し遅れて観た、やはりタルコフスキー監督の『ソラリス』が加わる。『イレイザーヘッド』は(『ストーカー』も『ソラリス』も、だけれど)音楽もまた素晴らしく、インダストリアルなノイ..
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